スタートアップにとって大切な「世界観」が表現できる制作体験でした
株式会社 HARTi
代表取締役社長:吉田 勇也さん
1995年生まれ。広島県出身。2017年にロンドンに渡りアート産業の可能性を感じ、2019年に株式会社HARTiを設立。2020年にForbes JAPAN 30 UNDER 30を受賞。「都市で機能するアート」の実現を目指し、NFTの商業施設での利活用促進やNFTプラットフォーム「HARTi」を開発•運営。
制作プロセスも運用体制も、これまでにない体験
導入するきっかけや抱えていた課題は何でしたか?
ホームページはこれまで3回ぐらいベンダーを通して制作してきたんですが、やはり運用が難しく、結局作ったままになってしまうので「それなら自分でつくった方が早い」と思ってSTUDIOで制作・運用していました。
スタートアップ目線では、まだ立ち上がるかもわからない事業に50~100万円の予算をかけるというのがどうしても難しいです。かと言って、これまでにない「あたらしい価値」をつくっていくのでビジネス目線の会話ができないとデザインとして成立しないというジレンマがありました。
はじめはHARTiのビジョンに共感していただいたのがきっかけなんですが、Web3.0やNFT業界でポジションを確立したいという、難易度の高い要件にも寄り添ってくれたのが嬉しかったです。
あとはキャッシュフロー的に「お願いしてみよう!」と思えるハードルが低いことや、運用もほとんどお任せできるのが決め手ではありますね。
要件整理だけでなく、デザインの裏側まで知れた
実際にやってみて、どうだったでしょう?
結論からいうと、良い点がいくつかあって。笑
まずは、このタイミングでブランディングに手をつけれたのが大きかったと思います。いわゆる要件だけ伝えて作る制作会社もあると思うんですが、Miniculuの場合は「NFT業界の中でどういうポジションを取ればいいのか」「HARTiのビジョンからカットダウンして何を表現しようとしているのか」など表面だけでなく裏側のプロセスまで共有してもらえたのが良かったですね。
あとはツールがNotionやFigmaを使用していたので、社内でのコミュニケーションが取りやすかったというメリットもありましたね。
最後にめちゃくちゃ大きいところは、感性が合っていたことですね。笑
素材となる画像であったり、フォントであったり、アイコンであったり。すべて僕が求める感性と一致したところが良かったですね。結果的に無駄なコミュニケーションを減らせて、納得がいくデザインまで最短で仕上げられたと思います。
こだわったポイントはありますか?
コーポレートサイトではWeb3.0をどうやって視覚的に表現するかであったり、領域としてはテックなんだけど、ビジョンは「文化をつくる」っていうアナログな要素もあるので、そこのバランス感はイメージを共有しながら慎重に進めていきましたね。
ブランド認知から営業効率化まで幅広く貢献している
まわりからの反響や効果はありましたか?
わかりやすいところだと、ギャラリーサイトに掲載されたことやSNSシェアの反響は想像していたよりも大きかったですね。
あとは雑多なお問い合わせが減ったことですね。これはヒアリングでも相談していたんですが、Web3.0やNFTなどトレンドだけど理解されていない業界だと「なんとなく教えてください」みたいなお問い合わせも多かったんです。
顧客目線でコンテンツを充実させることでプロフェッショナル感が出たし、導入事例を見て「同じようなことをやりたいです」っていう具体的な相談になったことで商談効率が向上したと思います。
ご自身にとって、何か変化はありましたか?
変化しかなかったですね。笑
僕らのビジョンは一般的にはわかりずらかったり、サービスが細かく変化したりで、僕の頭の中の整理に付き合ってくれたと思います。また、業界に関わらず同じようなビジネスモデルやユースケースを紹介してもらったりで公約数集めみたいな部分でかなり助かっています。
今後はどのようなことに取り組んでいきたいですか?
日本の文化GDPを最大化していきたいと思っています。まだまだ認知されていないんですが、文化がその国の経済活動にどれぐらい貢献しているかという指標で、例えばアニメとか漫画とかアートなどが含まれていて、現在だと日本の総GDPの4%にあたります。
短期的には「文化インフラをつくる」ことを目標に、新しくPhoto Boothをやったり、もしかしたら音楽レーベルをやってるかもしれないです。すべてはIPのインフラをつくる取り組みにつながっていて、最終的にはHARTiが文化GDPを引き上げることで日本の中長期的な繁栄につながれば良いなと考えています。